Our Story
物語
自然をかざる、文化をつなぐ。
古慕のはじまり
― 無⾻な枝⽊にかわいらしい蕾が芽吹き、
咲いたばかりの花から瑞々しい⾹りがふわり。
その瞬間、⼼にそよ⾵が吹き抜ける ―
フラワーデコレーターとして約30年。私sakurakoは、こうした心地よさを日々感じてきました。
アトリエはいつも生花の香りでいっぱい。そこで植物を剪定し、枝葉や花にふれるたびに「このみずみずしい香りと空気感を、自宅で好きな時に楽しみたい」と身近な暮らしに “自然” を求めるようになり、想いが膨らんでいったのです。
日本には古くから自然と共生してきた文化があるように、今の生活にもっと自然を取り込んでいけたら、と。
温め続けた想いが実を結び、自然を愛しモノづくりに励む人との出会いも重なって、プロダクトブランド「古慕」が生まれました。
生花や枝葉は、やがて朽ちゆく有限なもの。
そんな儚い美しさ、手ざわり、香り、自然の情景を、手元に残して楽しめる “かたちあるもの” へと紡ぎだします。
職⼈とのモノづくり
これまで学んだ染色や草木染、茶道、華道、そして花屋とフラワーデコレーターの活動を通して、さまざまな職人の方々と出会いました。宮大工、染色家、陶芸家、石工、お香の調香師、桐箱職人… etc.
日本の⽂化を⽀えてきた伝統産業や技術、職⼈のひたむきな姿勢と⾼いクオリティは、未来につないでいきたい私たちの⼤切な⽂化です。
伝統産業と技術、職⼈のモノづくりに敬意を払い、現代の暮らしに溶け込むプロダクトに再構築する ——。 この指針も「古慕」の根幹になっています。
フラワーベース「碑美」は 明治29年創業の⾺渡⽯材産業を担う⽯⼯職⼈を訪ね、墓⽯の⽔鉢に着⽬して⽣まれたアップサイクルのプロダクト。昔ながらの職⼈技術に新しい感性を吹き込むことで、⾃然の⼿ざわりと空気感を楽しめる⽣活雑貨へと昇華しました。
これからも⽇本が誇る伝統や技術、職⼈の存在を、「古慕」を通して発信していきたいと思います。
produce by sakurako
思い描く 文化循環
「古慕」がつくるのはアートやオブジェではなく、⽇常的に楽しめる“⽣活道具”です。より⾝近に⾃然や⽇本⽂化に触れられる接点となり、多くの⼈に伝統を守る職⼈の⼿仕事を感じてもらうことで伝統産業、⽇本⽂化が未来に残り続けることを願っています。
- 1. ブランドの役割・存在意義
- 伝統と文化をつなぎ、懐古的情景を残すために、今の暮らしに溶け込むコト・モノを発信する。
- 2. 理想の姿
- 「古慕」のプロダクトで美しい情景を紡ぎ、伝統や⽂化、技術が⽣きるサイクルをつくる。
- 3. 指針
- 古き良きものに新しい価値と創造を織り交ぜて ⽇常⽣活で親しまれるモノづくりを⾏う。